以前の記事
カテゴリ
こちらもどうぞ。
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
睡眠不足も何のその、喜び勇んで朝早く病院に駆けつけたのですが、
衝撃の事実を認識させられます。 「生後3日間、父親は娘に直接会えない…。」 愕然としました。 なぜか!? 病院によっては違うと思うのですが、 ウチの奥さんが出産した病院では基本的に生後3日間、 1日に数回の授乳の時だけママが授乳室へ出向き直接授乳する時以外は 赤ちゃんは新生児室にいることになっているのです。 経産婦さんの体力回復という意図でそうなっているので仕方ないのですが、 父親が生後3日間、直接赤ちゃんと接することができない、 ということを改めて突きつけられた時は相当ショックでした。 実は、事前に聞いてはいたことです。 出産前にその話を聞いたときは、 「(奥さんの体力的なことを考えれば)その方がいい。」 と心から思ってました。 しかし、いざ生まれたばかりの我が子に3日間も触れることができない、 という現実はかなりキツかった…。 新生児室のガラス越しに赤ちゃんを見つめるしかないのです。 さらに新生児室というのは常に中が見れるというのではなく、 昼に1回、午後に1回と決められている時間以外は カーテンが閉められてしまう…。 でも悲しいかな、それが「現実的」なんだな、とも思いました。 なぜなら産婦人科のフロアに“常駐”している医師以外の男性(父親)は 自分一人だけだったのです。 ヨソのパパたちは仕事終わりの夕方に親戚共々病院にやってきて 新生児室のガラス越しに我が子を眺め、やがて帰って行きます。 新生児室のカーテンが開くのもお昼時と、 ちょうど夕方のその時間帯に設定されています。 私はひと時でも奥さんと子供と一緒にいたくて、一週間丸々会社を休んで、 奥さんの個室に寝泊まりする手配もしていました。 でも、昼間から産婦人科のフロアをうろうろしている男性といえば 年配の、要は赤ちゃんのおじいちゃん達くらいで、 若い(その人たちに比べれば)男は自分一人だけ。 しかも金沢から飛んで行ったので換えの洋服なんて持ってくるはずもなく、 いつも同じ格好です。 考えてみてください。 「産婦人科のフロアを昼間から毎日うろうろしている 毎日おなじ格好の30くらいの男(メガネ)。」 他の経産婦さんの視線が、何か気になってくるのです。 さらには一日数回の問診に個室を訪れる医師や看護士さんも、 昼間に個室を訪れてその部屋に何故か男性(ダンナですが…)がいると、 少し“やりにくそう”な感じをひしひしと漂わせます。 ああそうです、そうですとも。 被害妄想です…。 今では奥さんにネタにされています。 娘(まだ約6ヶ月ですが)に向かって 「パパはあの頃、病院でイジケてたんだよ〜。」とよく言っています。今でも。 しかし、私は少なからず「病院側」からもそういう空気を感じたのがショックでした。 そりゃあまあそうです。 ダンナは奥さんの出産に関して直接は何もできません。 病院は病院だから、奥さんと赤ちゃんの体が第一です。 そうです。 ダンナは「蚊帳の外」なのです。 でも、直接的には何もできなくても、 間接的にでも精神的にでも、何かしてあげられる事はないか、 と考えている男性だっていると思います。 「男性の育児参加」ということが声高に叫ばれている中、 自分の中で病院は、そういう“社会”側にあるものだと思っていました。 ウチの奥さんが出産した病院は、食事も美味しいとかいろんな意味で評判も良かったです。 でも、病院はあくまで病院でした。 他にもあります。今では笑い話としてよくネタにしていますが、 私も病院に入り浸っていたのでフロアにあったシャワー室を使いました。 サッパリして個室に戻ると奥さんが一言、 「あのシャワー室、経産婦さん専用なんだって…。」 ガ、ガビーン…。 思い返してみればシャワー室に入るときに感じた、 数人の経産婦さんの視線は何か少しおかしかったし、 入った後にシャワー室のドアを何者かがガチャガチャと開けようとする気配は感じました。 おそらく、 「男性がシャワー室に入った!」 という通報的なものがナース・ステーションにあって勘のいい看護士さんが もしやと思ってウチの奥さんに知らせてくれたのでしょう。 でも、こっちは病室に泊まるって伝えてあるのです。 泊まるうえでの注意点とかは一切なかった。 何のアナウンスもなければそのフロアのシャワー室を使いますって、そりゃ…。 さらにもうひとネタ。 個室に同泊するために簡易ベッドをお願いしていたのですが、 ウチの奥さんの個室は何と和室。 それ自体は別によかったのですが(他の部屋よりも広かったらしいので)、 和室には簡易ベッドを入れられないとのことで部屋にやってきたのは何と、マット。 おそらく簡易ベッドのマットレスの上にひく防汗マットです。 厚さ5ミリくらいの。 さらに切ないのは、ちゃっかりとシーツだけは準備されていたのです。 防汗マットにシーツを巻いたところで何になるのでしょうか…。 (一応、巻きましたけど。) ハッキリ言って畳に直接寝るのと変わりません。 おかげで奥さんが入院している間ずっと病院に同泊するつもりだったのが、 首と背骨と腰がおかしくなり3日でギブアップ。 その後は奥さんの実家から通うことになったのです。 …などなど。 私はこの、我が子の誕生直後3日間で、 これから子供を育てるにあたって、とても大きなことに気づけたような気がします。 「男の育児参加」とは自分の意志でするものだ、ということ、 「男の育児参加」と声高に叫ばれてはいるけど、 それ自体に対してのサポートなんてものは、何も無いんだ、 ということを。 育児とバスケ、まったく話は変わりますが、 漫画『スラムダンク』湘北高校バスケ部の安西監督が言っていた 「断固たる決意」というものが少し分かったような気がしました。 …若干、被害妄想的ではありますけど。 ↑ガラスに穴が開くんじゃないかってほど娘を見つめてました、3日間…。 ただその3日間、直接我が子と触れ合えはしなかったけど、 出産直後も何のその、やたらと食欲旺盛に食事をとる奥さんを眺めているのは まったく違う意味でとっても幸せでした…。 ↑ランキング的なものに参加してみました!よろしかったらポチっとお願いします。
by masashi10035
| 2008-05-07 17:51
| 出産&産後
|
ファン申請 |
||